14/08/2012

美術館へようこそ

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本棚を漁っていたら、前にロンドンのナショナルギャラリーのミュージアムショップで買ったこの本が出てきました。ナショナルギャラリーにて見られる名画を、どのように見て楽しむか、色彩や構図や陰影、気象による変化…等など絵にまつわるうんちくがたくさん書かれています。

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大型のハードカバー本で、なにやら絵本チックな入門書的な書籍です。書かれている事も、多分テレビでアート関係の番組を見たり、絵画についての本を読んでいる人には関係ない書籍かもしれません。でも、良い具合にコンパクトに、分かりやすく、色々な絵画に関する情報が纏められていて面白いです。

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イギリスでは、戦争中の絵の疎開先としてウェールズの山中が選ばれていたんですね。大型トラックがナショナルギャラリーの絵画をウェールズに運んでいるの図。しかし、ロンドンっ子が絵が見られなくて寂しいという事で、毎月一枚、ウェールズからロンドンに運んで公開していたそうです。日本では今日15日、丁度終戦記念日ですね。そういえば日本では仏像を疎開させていたという話は聞いた事があるような…?

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印象派の画家達のページももちろんあります。ここはルノワールの補色の使い方について書かれたページ。モネの言葉が引用されているので、引用してみます(笑)

「絵を描く時は、目の前にあるものが何であるか忘れるようにしなさい。本であるとか、家であるとか、畑であるとか、ともかく何であってもいいです。ただ、ここに青い小さな四角、ここにはピンクの長四角、ここには黄色い線、と言う風に考えて、その見えた通りに描くのです」

まさに印象だ〜(笑)

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ティツィアーノの絵と顔料についてのページ。画像右側のティツィアーノ「バッコスとアリアドネ」、この絵はとにかく空の青が鮮明でそれだけでも強烈な印象が残る一枚です(しょうみな話、初めてこの絵を見た時は『この空の青必死すぎ』と思った程です)。私が最後にここに行った時は、丁度この絵の前にイーゼルを出して完全模写している青年がいました。なんと贅沢な!フランスのオランジェリーでも模写している人を見たけど…ぐぎぎ。本物を目の前にして模写できるなんてヨーロッパは羨ましい環境ですね。

ちなみにこの本によると、当時ティツィアーノのいたヴェネチアは顔料取引の中心地だったそうです。なので、ティツィアーノは最高品質の顔料が入手できたとか。だからこんな鮮やかな良い色をしているのかな。

絵に興味がない人でも、この本を読むと絵が楽しめるかも?な一冊でした。