アメリカに来てから特に怖い事はなかったのですが、今日はちょっと嫌な事がありました。
マダムと夕飯を食べに徒歩で外出していた時の事です。歩道を歩いていると向こうから季節外れなタンクトップに半ズボン男がジョギングしながらやってきました。私たちが右によけると、その人も何故か同じ方向に!マダムが一歩先を歩いていたので、マダムがさらに右によけると(避けきれないので歩道脇の植え込みに侵入してた。笑)
その男も何故か同じように同じ方向(植え込み)に向かって来るではありませんか
え、この人なんか変…と思っていると、突然立ち止まって怒鳴り始めたんですよ。オレが走って来た所なぜ同じ方向によけるんだ!と。お互い思いも寄らずに鉢合わせしちゃった時ってよくあるシチュエーションですが、そういう場合ってお互い目で合図しながら「すみません」で終わりますよね?彼は続けてマダムの腕を二、三回パンチ。そして「オレはソルジャーだ!」と理不尽に怒鳴り始めるんです。確かに、通行人が皆コートにマフラーという出で立ちのこの寒空で自信満々露出している彼の肩や腕は結構筋肉がついてた。私の脳内戦闘シミュレーションでも負ける位(笑)
しかし、マダムはソルジャーだと言われて何故か「どうも」とか言っちゃってるし(笑)、私は一体どうしたら良いのか考えました。
1、気がふれた人のふりをする
2、二人の間に大の字で割って入って「お前がソルジャーなら、私は日本から来た侍の家系のモノだ!斬るなら私を斬れ!」
3、日本語で応戦
4、「おまわりさん、この人です!」
5、胸をはだけさせてキャー!←やめろ(笑)
この1〜5がグルグル頭の中で浮かんでは消えしていたわけです。
でも、これ絶対わざと。誰かを恫喝したくてわざとやった感じでしたよ。という訳で、何故か理不尽に怒鳴られ、下手に動いて銃なんか出されちゃおしまいなので何も出来ずじまい。アメリカって国は…銃が所持できるってやっぱり卑怯だ。って、その人は別に銃も持ち出してないし、マダムへのパンチも軽く小突いた程度のものだったのですがね…
で、最終的に彼はえっらそうに「ムーヴ!」と言った直後に自分からムーヴしていきました(笑)笑ってるけど、本当に自分でムーヴと言いながらどいていった、その人(笑)
ソルジャーにも色々いますよね。沖縄のニュースで報道されるような米軍兵士もいるし、きっと階級などでも全く質が違うのでしょう。またこの人の件だけでソルジャーを一括りにできないのも分かっています。きっとどこか戦地から帰国したばかりでストレスが猛烈に堪っていたのかもしれませんし、もしかしたら頭のオカシイ人だった可能性もある(外気温4度なのにタンクトップだったし!)。ただ、本当に本職で訓練で鍛えて腕力も力もあるソルジャーが一般市民を恫喝するような行為ってちょっと恥ずかしくないですかね。なんだか情けないなぁと彼の顔を見てしまいました。
せっかくこの国と国民を守っている人間なのだからもっともっと誇りを持って行動してほしい!ブルーエンジェルズやトモダチオペレーションで良いイメージを持っていたのに、小者な姿を見せて欲しくなかったと思います。怪我させられなくて良かったけど、いや〜本当にお前さんには落胆したよ、という話でした。