最近、私が帰国すると、後半になってマダムも日本を訪れて最終的には二人でシアトルに戻ります。今回の滞在でも後半になってマダムが日本にやってきました。アメリカへの帰国日は護摩法要の翌日に決めていました。
もちろん、鎌倉の護摩法要に行けるように!!(笑)
しかし、マダムが本当に行きたいのかわからないので予定はきっちり決めずにいました。一緒に読経しないとならないし、経本はふりがなが振ってあるけど読めないだろうなぁとも思ったし、もしつまらない思いをさせたら可哀想だなぁと。再確認すると、行ってみたいというので鎌倉まで一緒に出かける事にしました。
途中の乗り換え駅では、ホームに出るのにエスカレーターに乗らなければなりません。私が先にエスカレーターに乗り、マダムは私の後ろに立っていました。なんとなく対抗のエスカレーターを見ると上の方から降りてくる人の一人が明らかに私をジーッと見てるんです。(私の前後に人がいるのに…)
ちょっと普通じゃない感じでガン見して降りてくるんです。なんだろう?と思いつつ、私も思わずその男性を眺めていたのですが、その男性は顔に特徴があって、左目がしっかり開かない感じです。続けてジーッとわき目も振らずに私をジーッと見続けているのですが、それが嫌な見られ方では全然なくて興味津々で見ているという感じだったんです。
そして、すれ違いざま…
めちゃくちゃいい笑顔で微笑みかけてきた!!(笑)まさに破顔一笑って顔で笑ってきた!(笑)え?なになに?って釣られて私も思いっきり笑顔で返しちゃった(笑)
ちょっと面白かったので後ろに立っているマダムに振り返って「ねぇ、今の人見た!?」と聞くと、カバンをゴソゴソしながら「え?なに?見てない」見逃していました…
今思うと、おかしな話かもしれないけど、あの男の人ってもしかしてお不動さまじゃ…あはは?
そして、マダムを連れての護摩法要は特にマダムを心配することもなくマダムも初めての日本での護摩法要の雰囲気を楽しんでいるようでした。そして、再び副住職さんに「お守り…」と声をかけて(絶対こいつまたか!って思われたはず。笑)マダムに腕輪守りを引いてもらいました。
マダムはここ数年ほど会社のディレクターに悩まされています。ディレクターは分野の違う所から来た人で仕事の内容が完全に分かっていないので、言うことが結構無茶苦茶で社員の足を引っ張っています。また、人間的にも「(会社の創業者)はもうすぐ死ぬから」など、平気で酷いことを言う、言える人です。社内全員から嫌われています。人事部にも何度もディレクターに関するクレームが方々から提出されています。人事もディレクターと何度もその件ではミーティングや注意を出しているけど全く改善はされません。ディレクターは今も普通に会社に来ています。そして、会社の創業者は実際に私たちがロンドン滞在中に入院してかなり呆気なく息を引き取ってしまいました。話を聞いていた私もディレクターの言葉が悪い意味で本当になってしまった事で気分が悪くなりました。
そう言う状態で引いたマダムの腕輪守りのメッセージは「敢」
あえて〇〇する、勇気を出して〇〇する、思い切って〇〇する…
つまり、お不動さまにハッパかけられたマダムであった(笑)多分、ディレクターの思惑に負けず、思い切って自分の信じるとおり仕事をせよって意味なのではないかな?と私は解釈しました。