数週間前、母と話したら、ベランダで育てている夏みかんの植木(どうやら種から育ったらしい)に青虫を見つけたと非常に眉目麗しく愛らしいイモムシの画像を送ってくれました。青虫を見つける何週間か前、アゲハチョウを目撃していたので、いつの間にか実家の夏みかんの植木に卵を産みつけていたようなんです。しかも、青虫は2匹もいると。
夏みかんの植木はせいぜい70センチ程度の高さだそうですが、蝶になるまでに葉っぱが足りるの?と聞くと、一日に二~三枚位食べてて、ちょっと足りるかどうか分からないとの事。その後、両親揃って近くのホームセンターの植木コーナーまで行って柑橘類の植木を探して買ってきたらしいんです。青虫の為だけに。
青虫の為だけに!
大切な事なので(略
柚子しかないので柚子を買ってきたらしいのですが、なんと、帰宅してベランダの夏みかんの木に青虫をチェックしに行くと…青虫一匹、行方不明!警察に通報!の前に、兄に問い合わせたら、一言冷静に「鳥に見つかって食べられたんだろ」
…衝撃の返事が帰ってきたそうです(笑)
植木を買いに行く日、朝チェックしたらちゃんと2匹いたそうなので、まぁお兄ちゃんが正解なんだろう。うっ、だから私はあれだけ口を酸っぱくしてプラケースを買ってきて室内で保護せよ!と進言したのに…。そして、もう一匹は?と聞いてみると
「なんかね、残ったもう一匹も元気がなくてくたぁ~っとしてるのよ~。もうダメなのかも。一匹が鳥に食べられるの見たショック症状なのかしら?」
え?青虫がショックを受けた、だと…?カーチャン、何言ってるかわかんね。結局、くたぁ~とした青虫は、カーチャン曰く「さなぎの出来損ない」みたいな形態になったそうなんです。さなぎの出来損ないってのもよくワカラン!それから随分経過しても何も起こらず、カーチャンも「中で死んでるみたいねぇ」しまいには父ヒロシまで
「もうこれ、ダメなんじゃないかな?捨てる?」
捨てるって?青虫をゴミ箱にぽいっとな?そんなん聞いた事ないよ、シュールすぎるでしょ。ちょっと待った、それは本当にダメなんですか?さなぎってちょっとつついたりするとピクンと動くはずだよなぁ…。実際にその場にいない私には、もぅ親から来る状況説明にワケ分からず困惑。
それからさらに日数が経過して昨日の事です。母からメールが届きました。気がついたらさなぎがもぬけの殻になっていたのよ!と!人知れず、うちの親に隠れてコソコソ脱皮、そして迅速なその逃げ足。さなぎの出来損ないだの、捨てればだの酷い事を言われまくったので、慌てふためいてウチのベランダから逃げ飛んで出て行ったに違いないです。完全に(笑)
しかし、もし私が実家にいたら蝶になるまでしっかり観察したかったなぁ。シアトルにはスワロウテイル系のファンシーな蝶はいないのです。アゲハチョウの実物を見るなんて、動物園の特設期間限定蝶イベントの時だけ。母からアゲハの青虫発見という一報を聞いた時は羨ましくて仕方がなかったです。なのになのに~!ぐぎぎぎぎ~!
ここをお借りしまして、アゲハさんには謝罪したいと思います。酷い言葉を浴びせてごめんと。もし卵を産む事になったら太平洋を横断してシアトルまで来てください。わたくしめが責任を持って手厚くお世話いたします(笑)