アメリカ生活も来年で10年となりますが、人々からはまるでちっともアメリカナイズされないねと感心(?)されます。逆にアメリカナイズされても気持ち悪いとまで言われています(笑)良いのか悪いのかわかりませんが、自分でもそう思います。
しかし、所々やはりアメリカでの生活のクセというのが身に付いているようで、日本に帰って来ると自然とアメリカでの行動をとってしまっている事があります。それをつらつらと書いてみようと思います。あんまりないけど(笑)
1、次の人の為にドアを開けて待つ
日本だと自分や同行者が通るとドアから手を離す人が多いと思われます。たまに、真後ろに人がいた場合に開けておく事はあるとは思いますが、向うだと、何歩も遠くから来る人の為にじっと開けて待ってくれている人も結構います。そして、通り過ぎる人はにっこりして「ありがとう」と言いますな。そして心がぽっと温かくなります。
そんなわけで、すっかり自分もドアを開けて待つ、ちょっと離れててもこっちに来る人がいれば開けて待っていてあげるという動作が染み付いています。(人によっては焦る人もいるので良いのか悪いのか分らないけど…)
しかし、日本の場合はまるで私が空気扱いになる事があって心がしぼむ事が有ります(笑)感謝されたくてやっているわけじゃないので別にかまわないけど、「ありがとう」というたった一言の有無は結構重いです。
2、町を歩いていて他人と目が合うとニカッとしてしまう
こ、これは…やってしまうと「しまった!ここは日本だった!」と後悔します。絶対「今の人ニヤニヤして不気味なヤツだった」と思われているに違いないです。
3、買い物のレジで「ありがとうございます」と言う
まず、モノを出す時にハローの代わりに「お願いします」と言います。そして、お金を払った後で「ありがとうございます」と言います。日本では割と無言で立ち去る人が多いし、自分も過去はそうでした。でも、今は必ずありがとうを言ってしまいます。(悪い事ではないと思いますが)
4、外出先等で、他の人に声をかけそうになる
アメリカでは見ず知らずの人から「いいね、その服」とか、「それどこで買ったの?」と気軽に声をかけられますな。その延長線上で、日本に帰って来ると「その刺繍かわいいですね」なんて知らない人にウッカリ声をかけてしまいそうになります。これも日本では危険人物と思われますな。
5、横断歩道で車に轢かれそうになる
ウチの近所だけかどうかは分らないけど、信号のない横断歩道や、横断歩道さえない小さい十字路を渡ろうとする時、人間がそこに立っているだけで大抵の車が止まってくれます。日本だったら絶対考えられない光景で、初めてシアトルに行った時はこっちが面食らいました。本当に渡っていいの?と。
アメリカでも運転免許を持ってないので分らないけど、アメリカでは歩行者優先ルールで止まるのが当たり前なのでせうか?ただ単に優しいだけかと思っている自分(笑)
こんな調子でこっちに戻ってきて、つい先日、信号はないけれども歩行者の絵がついた標識のある横断歩道を渡ろうとしました。すると、車が来てそのまま通過。ドライバーと目が合っても止まってはくれませんでした。日本では車優先という事をすっかり忘れていました。
日本はドラッグストアに行っても本屋に行っても文房具、雑貨屋に行っても、どこも面白いものや可愛いものがあって目移りします。モノの多さで日本は世界一だと思います。しょうみな話し、すごく楽しいです。そして、ご飯は抜群に美味しいです。シアトルは雑貨屋さんもほとんどないし、どこかのお店に入っても欲しいものはほとんどない…でも、人は皆親切だし心に余裕があるなと思わされます。
ただ、島国と大陸…というか多国籍国家である故そういう違いは多いにありそうですね。
どっちの国も好きだけど、やはり良い部分、不便な部分、悪い部分はどの国でもあるものですな。