まだまだ日本での事が書ききれませんが、今回の帰国のもう一つの目的について書こうと思います。それは…
めがね屋さんに行って、フレームを直してもらう事
一年以上前、こちらの眼鏡屋さんにて日本から買ってきたフレームにレンズを入れてもらいました。しかし、出来上がった際のフィッティングが最悪だったのですな。無理矢理腕力でフレームをあり得ないほど曲げられてしまって、結局上手にフィッティングできずに「(これ以上ダメにされたくないので)もう大丈夫」と、めがねを無理矢理返してもらって泣きながら帰宅。めがねの方は、視界が不安定になる程歪められてしまったので、せっかく作ったものの使えませんでした。
普通、フィッティングの時ってフレームを柔らかくしてから曲げますよね?そのめがね屋の人は腕力ですよ、しかもすごいガタイの良いおじさん。破壊されずに済んでまだ良かったと思うしかありません。でも、知り合いのおじちゃんから「ダウンタウンのお店よりも親切丁寧だから!」と紹介されていったお店だったのにこの有様です。
それ以前、ダウンタウンのめがね屋さんで作った時は、やはりフィッティングも超適当、いや、ほぼ何もしてくれませんでした。逆にフレームを無理に折り曲げられる事がなかったのでまだマシというレベルです。
この一年、早く日本のめがね屋さんに行きたくて仕方がありませんでした。
という訳で、フレームを買った日比谷のめがね屋さんに行ってみました。しかし、なんとも不運な事に停電の為に閉店していたのです…orz
滞在日数残りわずかだったので、藁にもすがる思いで実家近所のめがね屋さんを訪れました。他店購入のめがねを快く受け付けてもらえるか不安になりつつ、経緯を話してめがねを見せると、女性の店員さんが
これは酷いですねぇ…
これまで使ってて(目が)お辛かったのでは?
…歪んだめがねって視界も歪むんですよね。無理にかけると片目だけ異空間にいるような感じで気持ち悪くなるんです。
店員さんは奥へ行ってまずフレームを元の状態に直してくれました。めがねをリセットした時点でやっとフィッティングです。見てもらった結果、耳にあたるツルの山の部分がずれている為にちょっと斜めになっているという事で、山の位置をずらしてくれました。アメリカのめがね屋さんは、全然違う部分を曲げていましたよ?理論的に考察せず正面から見て斜めになってなければいいじゃーん!的な感じだったのでしょう、きっと(笑)
さらに、レンズを見ながら「このレンズはアメリカで入れましたか?」そうだと伝えると、「日本では低反射のレンズが基本なので目も疲れませんよ」そう言いつつ、店員さんのめがねのレンズと、私のレンズを比べさせてくれました。
私のレンズはくっきりと天井の照明がピカーッと反射して映っています。かけると、本当にチラチラと照明が反射してうるさいです。さらに店員さんが「今はもう日本ではこういうレンズはないですね…」
そういうレンズがあるとは全く気がつかなかった…
一応、ダウンタウンで作っためがねのレンズは低反射でしたが、未だにそういうレンズでめがねを作るお店もアメリカにはあるとな。
それから、もう一つ問題のあるめがねを持参していました。ノーズパッドが片方割れて取れてしまったのです。ノーズパッドのパーツを販売しているか聞いてみました。すると、ささっとノーズパッドが取れためがねを手に、ノーズパッドを付け替えましょうと言ってくださるではありませんか。そして、さくっと奥へ持って行くと、ノーズパッド部分のネジ山がつぶれてて、さらにネジ穴はまり込んでいてネジが抜けないと…
「お預かりして付け替えてみますね」
…!なんと!さすがにそこまでは甘えられないと言いましたが、結局めがね屋さんに甘える事に。そして、こちらに戻るギリギリ二日前、ノーズパッドの付け替えに成功したと連絡がきました。恐れ入谷の鬼子母神!
アメリカではチップを払いたいと心より思ったお店はこれまで全くないけど(笑)こういう日本のめがね屋さんのようなサービスにこそチップを払う価値があると思いました。しかし、日本の大抵のお店の方は、それを当たり前としてやってくれている所がさらに凄い。
もうアメリカでめがねは作れませんな…。
次回はその実家近所のめがね屋さんでめがねを作ってもらって恩返しをしたいです。