16/05/2014

ヒエロニムス・ボスの画集

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買ってしまいました。タッシェンの3月に出たらしき新しいヒエロニムス・ボスの画集を。コンプリートワークスだそうで、昨日届いたのを開封してみると…

とにかくでっかい!しかもダンボール製の↑取っ手付きボックスに入った豪華版。とにかくでっかい!アタッシュケースか!と。

↓左から今回買った画集、ボックス、そして以前買ったボスの画集を並べた所。以前買ったのも縦35センチ位で大きくて重いけど、今回のはそれ以上!

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特筆すべきは、この見開きです。「快楽の園」のパネルが紙で再現。

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天地創造三日目と言われる地球の様子だそうです。左上に神様。ちなみに他のページにはこの神様の大アップもありました。

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開いた所↓ 小学生の頃、お留守番の時に必ず見ていたボスの画集。とにかくこの「快楽の園」のページばかり見ていました。なぜお留守番の時って、裸の人間が描かれたいかがわしさから親に見られたらマズいと思っていたのでしょう。しかし、裸というよりも細部に描かれた奇怪な生き物や変人さんを湛然になめ回すように閲覧し、一体どういう脳みそだったら(←良い意味で。笑)こんな生き物を思いつくんだろう、こんな変な様子を想像できるんだろう、絵にできるんだろうと謎で頭が一杯になっていたあの頃。そして、ここ、もっと拡大!拡大プリーズ!と切望しながら。

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↑の見開きでも、他の画集と比べたら細部が確認できるほど大きくはあるのですが、改めて部分部分がかなり大きく拡大して印刷したページがあります。小学生の頃の私がこの画集を手にとったら丹念に細部が見られて狂喜乱舞の大騒ぎだった事でしょう。そして、ボスの描いたスケキヨ…これが大写しで見られて大変満足。

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↓この中に入るの楽しそう。ねずみは社長にしてほしいが。

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いつも気になっていた犬↑ この犬は「手品師」にもテーブルの下らへんにいたと思う(笑)

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これは「東方三博士の礼拝」ですが、これも次のページに拡大が。祭服?の肩の部分がこんな描き込まれているとは知らなかった!ボスの絵は細部が見逃せないですな。

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さて、こちらはボスの描いたうさぎたち↓

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スケッチのページから↓

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このペンのタッチがやはり巧みと言うかこなれていると言うか油彩より上手な人みたいと言うか(笑)そういえば、wikipediaの「快楽の園」のページにはこんな風に書いてありました「描かれた人間たちは細身でマネキン人形を思わせ、生気を欠く。しかしこれは決してボスの技術や才能の不足によるものではなく、意図的なものであろう」(wikipediaだけど…)何はともあれ、実はどんなアーティストの作品も、完成した作品よりこの手のスケッチや未完の作品を見るのが楽しかったりしますな。

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そして、この↓スケッチはほぼ落書き?偉大なる画家の落書き、もっと見たい!犬を何度も描き直してる所や、何度も描き直して「あ、そうだ、頭に乗っけちゃえ」とでも思ったかのように頭上に犬を描き込んだり、テケトーに描いたと思われるちょい崩れ気味の左のおじさんの顔とかにボスの人間味を垣間みてニヤニヤ。何しろ1500年代の人物。当時の人も今の人間と変わらなかったのかな〜など、想像できて楽しいです。

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さて、私が持っているもう一冊のボスの画集も改めて見てみました。既に持っていた画像でも部分部分が拡大印刷されており、絵の細部を見る事はできます。しかし、個人的には今回買ったタッシェンの方が良かったです。印刷もクリアでやはり拡大も満足いく拡大加減、さらに筆跡もシャープに出ているし(一度描いた作品を塗りつぶして描き直したのも分かる位)色も綺麗に出ています。以前買った方は全体的に印刷の黄色みがちょっと強く、筆跡は見えるもののなんとなく印刷が潰れた感じ。↓同じ部分を撮ってみました。

20140516-114441.jpg ↑タッシェンで、↓Abbeville Pressという所の画集。ちなみに、この二冊の画集、値段はどちらも同じでしたが、タッシェンの方はあたかも盆と正月がいっぺんにやって来た的な画集でした。20140516-114450.jpgいつか、必ずオランダにあるヒエロニムス・ボス・アートセンターに行きたいです。

22/08/2011

エリオット・ベイ・ブック・カンパニー

先日、ダウンタウンを歩いていたら、ボーダーズ(大手書店)の閉店セール開催中でした。イギリスにもあったボーダーズ、本国アメリカでも撃沈となるとは。しかしながら、考えてみると私自身も最近では本を買うのはamazonばかり。だって、実際に地元本屋にわざわざ出向いてもなかったりする本がamazonだと簡単に見つけられるし、しかも安いし送料無料だし…。

しかしながら、amazonによってリアル店舗のある本屋さんが駆逐されてしまうというのも、なんだか悲しい話でもあります。しかも地元にあると嬉しい本屋さんというのはありますよね。シアトルの場合、消えてしまうと悲しい本屋さんは老舗のエリオット・ベイ・ブック・カンパニーではないでしょうか。以前はパイオニア・スクエアにありましたが、現在はキャピトル・ヒルにあります。

http://www.elliottbaybook.com

パイオニア・スクエア時代の店舗はレンガ作りの建物からして雰囲気があって良かったですが、キャピトル・ヒルの新店舗は入り口がつまらなくてなんとなく入り辛いものの、店内は天井が高く開放感があり、大型チェーンの書店にはない雰囲気があって居心地が良いです。また、目につく所に面白い本が結構あるので目移りします。簡単な書籍の説明を書いたポップもあちこちにあり、日本の書店のような丁寧さ、手作り感がまた良いですな。(アメリカってポップのある店があんまりないですよね…?)

↑「マーク・ライデンの画集?」と思って手にとったら、マリオン・ペック…1ページ目には「愛する夫、マーク・ライデンに捧ぐ」の一文。奥さん!?マーク・ライデンの奥さんも画家だったんですね。マーク・ライデン風タッチだけど、よりヒエロニムス・ボスを彷彿とさせる背景や色使いなものもあったり、奇妙で不思議な画風が心に残ります。夫婦で似たような絵を描いてるなんて面白いなぁ~。ただ、奥さんの方は流血グロはないようです。夫婦の写真を発見。なんだか風貌まで似ている!(笑)→ココ

エリオット・ベイ・ブックに話しを戻すと、ちょっとしたステーショナリーコーナーも面白いです。とはいえ書店なので、カードやメモ帳、ノート類ですが、素敵な品揃えです。