29/03/2012

泣いたタコマの電話博物館

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今日は、The telephone pioneers museumというタコマにある電話の博物館を訪ねました。

タコマ市はシアトルから南に車で40分程走らせた所にあります。そのダウンタウンの一角のAT&Tビル一階に、ひっそりとこの博物館はありました。まず、博物館に入るには、AT&Tビルの入り口で博物館専用の呼び鈴を押さねばなりません。ドア向かって左手に白い呼び鈴があります。

しばらくすると、ジュディさん登場。

その前に、マダムはここのスタッフの方々と知り合いなので、普通に見学に訪れたわけでもなく、まず中に入るとスタッフルームに通されてスタッフのおじいちゃんおばあちゃんと挨拶です。

スタッフは全員で5名。皆通信会社の退職者です。最高齢はペギーさん。なんと91歳のお嬢さんです!ペギーさんは、戦前このAT&Tビルで電話交換手として働きだしたそうです。そして、現在はボランティアで博物館をお手伝いしているそうで、人なつこい笑顔が素敵な上品で小柄で可愛いおばあちゃんでした。

そして、スタッフのおじいちゃんおばあちゃん達、何やらハサミを手にそれぞれ冊子からクーポンをせっせと切り取っているんです。

「さっきから一体クーポン切り取って何してるんだろう?と思ったでしょう?これはね、軍人さんのご家族に渡す為に切り取ってるんだよ」

軍人さん一家の生活の一助に行っているボランティア活動の一環でした。電話博物館もボランティア、クーポン切りもボランティアでした。というか!

私たちがやってきて小一時間経っても誰一人博物館に来ません(←平日の昼間です)!なんという事でしょう。そらクーポンも切るわ〜!

そこで、一段落した所で私は博物館の方が見たくてうずうずしていると、ボブさん(一番偉い方のようです)がツアーをしてくださいました。

博物館自体は凄く小ぢんまりしていますが、とてもオーガナイズされて楽しめました。1900年代から30年代の古い電話交換台、もちろん古い手回し電話から70年代に流行った様々な色のプリンセスフォン、初代モバイルフォン、年代別電話のケーブル、鉛のケーブルカバーに穴を開けた1mの昆虫の逸話、テレタイプ…

そして、ツアー途中でボブが電話交換手?サリーさんとある少年の逸話を話し始めました。

ある少年がある日指を怪我してしまい、電話をかけるとまず交換手に指の事を訴えました。すると、その交換手は「氷で冷やしなさい」とアドバイス。これがきっかけで、少年はことあるごとにサリーさんと会話をするべく電話をするようになりました。

ある日、少年のカナリアが死んでしまってサリーさんに電話で伝えると、サリーさんは「カナリアは天国に行って綺麗な歌を歌っているわよ」と慰めました。

その後、少年は大人になり全米各地で仕事し、ふとある日サリーさんに電話をします。しかし、聞き覚えのない女性の声なのでサリーさんを呼び出してもらおうとすると

ボブさんはカナリアの場面ですでに目に涙を浮かべています!!声が詰まって話がなかなか進みませんでした!

サリーさんは既に他界しており、その女性は「サリーからあなたへの伝言を受け取っています。あなたは絶対かけてくるはずだからって。サリーは…

カナリアが死んだ時になぐさめたあの言葉を彼に伝言として残していたのですが…

感極まったボブさん、号泣!!私も思わず号泣!!

電話博物館のツアー、最後にはエラい事になっていました…(笑)泣きのボブさんには気をつけないといけないですよ、タコマの電話博物館に行ったら!!ハンカチのご用意を忘れずに。

博物館の住所↓毎週木曜日オープンです。事前予約等は必要ありません。が、お昼頃には皆もう帰宅してしまいます(笑)

757 Fawcett Ave So. Tacoma, WA 98402

Comments (4)

  1. 30/03/2012
    しのぶ said...

    ホント、信じられないくらいの感動巨編。。。
    感動させようとして作ったお話より、感動的!

    そして、最後の2行で泣き笑い!

    • 30/03/2012
      migi328 said...

      この博物館のスタッフのおじいちゃんおばあちゃん、皆通信会社に勤めていた方達(通信業界に従事した人はパイオニアと言うそうです。そういう組織?があってそこに所属しているようです)で、例えこの博物館に毎週来なくてもパイオニアの方達は今でも交流があるようなんです。

      そして、交流会と称してランチとかを一緒に食べるそうですが、そんな時に他のおじいちゃんから聞いた話だそうです。
      ランチの席で号泣するおじいちゃんのグループを想像すると…!!!!

      何もかも早いです!開館は8時位だそうで、博物館閉めるのもお昼ぐらいで!
      ボブさんがツアーしてくださっている間にお昼になっちゃったのですが、ツアー終わったら皆すでに帰宅済みでした。容赦なく帰宅していました!!(笑)