16/05/2014

ヒエロニムス・ボスの画集

20140516-111822.jpg

買ってしまいました。タッシェンの3月に出たらしき新しいヒエロニムス・ボスの画集を。コンプリートワークスだそうで、昨日届いたのを開封してみると…

とにかくでっかい!しかもダンボール製の↑取っ手付きボックスに入った豪華版。とにかくでっかい!アタッシュケースか!と。

↓左から今回買った画集、ボックス、そして以前買ったボスの画集を並べた所。以前買ったのも縦35センチ位で大きくて重いけど、今回のはそれ以上!

20140516-111834.jpg

特筆すべきは、この見開きです。「快楽の園」のパネルが紙で再現。

20140516-111850.jpg

天地創造三日目と言われる地球の様子だそうです。左上に神様。ちなみに他のページにはこの神様の大アップもありました。

20140516-111941.jpg

開いた所↓ 小学生の頃、お留守番の時に必ず見ていたボスの画集。とにかくこの「快楽の園」のページばかり見ていました。なぜお留守番の時って、裸の人間が描かれたいかがわしさから親に見られたらマズいと思っていたのでしょう。しかし、裸というよりも細部に描かれた奇怪な生き物や変人さんを湛然になめ回すように閲覧し、一体どういう脳みそだったら(←良い意味で。笑)こんな生き物を思いつくんだろう、こんな変な様子を想像できるんだろう、絵にできるんだろうと謎で頭が一杯になっていたあの頃。そして、ここ、もっと拡大!拡大プリーズ!と切望しながら。

20140516-111958.jpg

↑の見開きでも、他の画集と比べたら細部が確認できるほど大きくはあるのですが、改めて部分部分がかなり大きく拡大して印刷したページがあります。小学生の頃の私がこの画集を手にとったら丹念に細部が見られて狂喜乱舞の大騒ぎだった事でしょう。そして、ボスの描いたスケキヨ…これが大写しで見られて大変満足。

20140516-112013.jpg

↓この中に入るの楽しそう。ねずみは社長にしてほしいが。

20140516-112029.jpg

20140516-112037.jpg

いつも気になっていた犬↑ この犬は「手品師」にもテーブルの下らへんにいたと思う(笑)

20140516-112227.jpg

これは「東方三博士の礼拝」ですが、これも次のページに拡大が。祭服?の肩の部分がこんな描き込まれているとは知らなかった!ボスの絵は細部が見逃せないですな。

20140516-112235.jpg

さて、こちらはボスの描いたうさぎたち↓

20140516-112242.jpg

20140516-112250.jpg

20140516-112257.jpg

スケッチのページから↓

20140516-112309.jpg

このペンのタッチがやはり巧みと言うかこなれていると言うか油彩より上手な人みたいと言うか(笑)そういえば、wikipediaの「快楽の園」のページにはこんな風に書いてありました「描かれた人間たちは細身でマネキン人形を思わせ、生気を欠く。しかしこれは決してボスの技術や才能の不足によるものではなく、意図的なものであろう」(wikipediaだけど…)何はともあれ、実はどんなアーティストの作品も、完成した作品よりこの手のスケッチや未完の作品を見るのが楽しかったりしますな。

20140516-112317.jpg

そして、この↓スケッチはほぼ落書き?偉大なる画家の落書き、もっと見たい!犬を何度も描き直してる所や、何度も描き直して「あ、そうだ、頭に乗っけちゃえ」とでも思ったかのように頭上に犬を描き込んだり、テケトーに描いたと思われるちょい崩れ気味の左のおじさんの顔とかにボスの人間味を垣間みてニヤニヤ。何しろ1500年代の人物。当時の人も今の人間と変わらなかったのかな〜など、想像できて楽しいです。

20140516-112327.jpg

さて、私が持っているもう一冊のボスの画集も改めて見てみました。既に持っていた画像でも部分部分が拡大印刷されており、絵の細部を見る事はできます。しかし、個人的には今回買ったタッシェンの方が良かったです。印刷もクリアでやはり拡大も満足いく拡大加減、さらに筆跡もシャープに出ているし(一度描いた作品を塗りつぶして描き直したのも分かる位)色も綺麗に出ています。以前買った方は全体的に印刷の黄色みがちょっと強く、筆跡は見えるもののなんとなく印刷が潰れた感じ。↓同じ部分を撮ってみました。

20140516-114441.jpg ↑タッシェンで、↓Abbeville Pressという所の画集。ちなみに、この二冊の画集、値段はどちらも同じでしたが、タッシェンの方はあたかも盆と正月がいっぺんにやって来た的な画集でした。20140516-114450.jpgいつか、必ずオランダにあるヒエロニムス・ボス・アートセンターに行きたいです。